ちょっと息抜きの鮭にまつわる面白い話

ちょっと息抜きの鮭にまつわる面白い話

鮭のことを「しゃけ」と発音する人と「さけ」と発音する人がいます。

意外と不思議とも思わずどちらでも通用していますが、実際、この発音の違いはどうして生まれたんでしょう?

塩引き鮭の「鮭」は「さけ?」それとも「しゃけ?」

ちなみに、鮭の本場として知名度では不動の北海道では「シャケ」が一般的だそうです。

常用漢字では「鮭」と書き「さけ」と読むのが正解であることは間違いないのですが、色々な風聞や文献などを総合すると、発音に関してはどうやら「しゃけ」の方が日本語のルーツとしては理にかなっている発音のようです。

何故か?それは九州(福岡周辺)の方言を聞くと「なるほど」と思うのではないでしょうか。

九州地方の方言では「さしすせそ」は「しゃししゅしぇしょ」に近い発音です。

病院のしぇんしぇーせんせい=しぇんしぇい といった具合です。

 

これは日本の古語の発音がそうであり、現在の日本のルーツと考えられる邪馬台国が九州北部にあったとする学説にも何らかの関係性を感じますし、何よりも古くから「鮭」という魚が日本人と深く関わっていたことがうかがえます。

 

村上の方言はもっと面白い

ですが、越後村上の方言はそれとはまた別に独特なものです。

鮭のことを「イヨボヤ」と言うのですが、本来「イヨ」と「ボヤ」はどちらも魚を指す単語で、直訳すると「魚魚」という変な言い回しになってしまいます。

その謂れは、その昔から鮭は村上藩の藩政を支える重要な資源であったため、魚の中で最上級だとの意味で「魚の中の魚」とされていて、誰が言ったかキング・オブ・フィッシュ「イヨボヤ」と称したということです。

しかし今を遡ること300年前、鮭が乱獲により枯渇寸前の状況になり、それを打破するために同藩士「青砥武平治」が世界初となる「種川の制」を創設、鮭の人工増殖という偉業を成し、鮭の存在が更に強く村上のシンボルとなりました。

「鮭」という魚に対する村上人の想いが方言として今に伝わっています。

越後村上名産塩引き鮭King of Fish